久々に「師恩」です。
というわけで、いざタンジャブールへ!
師恩(五)の最後の写真でお分かりの通り、寝台車で行ったのです!!
インドの駅、ちょっと想像を絶しました。
暗い。。。
人人人。。。
なんとも方向性のない雑多さ。地べたに寝ている人もいれば、急いでいる人もいれば、たむろしている人もいれば。
言い表せない「恐怖感」のある場所。(なんて言うとまた失礼かなぁ。。。)
同行の女性達は、ほんとうに怖がって早く自分たちの列車に乗り込みたいと、逃げるように歩いていました。
さて、寝台車。
うわっはっはっ。何もない。
二段になったベッド、なのかなぁ?固ーい寝台(といっても昔のお医者さんの待合室にあったような革張りの長いすのようなもの。)があるだけ。毛布も枕もない。
ここに寝るわけだな。うむうむ。
いつでもどこでも寝られることが特技の私、これで充分です。しかし、先生大丈夫かなぁ。。。
駅の入り口付近からついてきている変なおじさん。何やら物売りのようなんですが、先生、愛想笑いなんかしちゃって、だからついてくるのに!
しばーーらく僕と先生の個室の前の通路にいましたが、脈がないと悟ったのか、消えていました。
ゆーれるゆれる、乗り心地の悪さ抜群の列車、夜の闇の中をいざタンジャブールへ。
いつしか僕は眠ってしまい、それでなくても不眠症の先生はどうしたのでしょう。。。
朝、目を覚ますとそこはもう南国!空気がとろとろしています。
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ホテル屋上からの写真。ヤシの木が生えてたりして南国風味でしょ?
あの空気、今でも想い出します。
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ホテル前の道。目の前の川では、沐浴する人達が。
一人で散歩がてらその辺を歩きました。ほんの500メートルもいかないところに集落が。見るとそこは、いわゆる竪穴式住居。土を掘ってその上に茅葺き(ヤシの葉葺き?)屋根。台所なんかも見えて完全な土間なんです。ちょっとカルチャーショックでした。
帰り道、先ほどの川の土手に、何やらおじいさんが一人しゃがんでいます。何気なく見ていると、おおおおおーーっ! なんと、ウ○チ中です。開放的でいいなぁ、と思いつつ、見て見ぬ振りをして通り過ぎました。どうやって拭いたんだろう。。。
(汚い話でスイマセン。)
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博物館へ行ったんです(多分)。ここの話とは関係ありませんが「ダンシング・シバ」。ほんとうは「ナタラージャ」というんだそうですが、悪いやつを懲らしめてるらしいです。鬼を踏んづけたりして。陽気に踊ってるのではないのです。はい。
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名前の記憶がないのですがどこかの音楽大学へ行きました。そこでの演奏が一番下の写真だったと思います。その中庭で大学の偉い先生方とティータイム。
僕を話題にしているようです。
「私の弟子で、徳丸十兵衛というものです。」
なんて、それは少し前の「ぶろぐ」でした。
この芸名をいただいた当初、あるパーティーでほんとうに「徳丸十兵衛です。」なんて紹介してくれたことがありましたっけ。
おっと話がそれました。
このインドの正装?ですか、「パジャマ」(っていいましたっけ?)を着ている方をみると、僕ちょっと恐いのです。
子供の頃に見たテレビだか映画だかに、この服を着た頭の良さそうなインド人が出てきて、人体実験か何かをするシーンがあったんです。その記憶があるもので、この服装の人を見ると、捕まえられて実験室に縛られて、「やめてくれぇー!」と叫ぶ僕に不敵な笑いを浮かべつつメスを持って。。。。。 ぎゃぁーーー!
そんなことある分けないのですが幼児期の記憶とは恐ろしいもので、ちょっとこわ。
この大学でお土産に、「お守り」をもらいました。その「お守り」、その後先生の鞄のなかに何年も入っていました。
先生はそういうものにとても信心深い(という言葉が適切かどうか分かりませんが。)人でした。
いずれ書きますが、先生最後の演奏旅行、アメリカのボルダーでもらったインディアンの「ドリームキャッチャー」061014-9991.jpgなんかも、稽古場に恭しく飾られた「国宝認定書」と一緒にぶら下げていました。
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たぶんタンジャブールです。牛の乳搾りに牛車。これが日常です。
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これは、「シタール」の胴の原木を加工しているところだったと思います。いんや、シタールの胴は瓢箪なはず、「タンブーラ」かなぁ?いずれにしろ何かの楽器の胴を切り出しているところです。はい。
みなさんポーズ。
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下の写真↓の沐浴場への道で。
左はお食事中、右はなにか儀式にのっとってお祈りしているところ。
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沐浴場です。申し訳なのですが、日本人の私の感覚からすると「汚い」「臭い」でした。ハエはいっぱい、水は汚れているし。しかし、ヒンドゥー教徒の方々からすればここは「聖地」。聖なる水にどっぷり浸かって身を清めていらっしゃいました。歯を磨いている人もいます。
その敬虔な態度には深く感動しました。
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なんとものどかに大きな葉っぱで編み物をしているおじさん。若者の笑顔も素敵でした。
この脇に、インド音楽にゆかりの聖地があってそこを観光しに来たのだったと思います。
先に書いたインド音楽研究家の井上さん、野外で歌ってくださいました。何とも綺麗な声とメロディーが印象に残っています。
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というところで、肝心の演奏。
大学のホールでの演奏です。
このホールの椅子、リクライニング出来るんです。しかし角度をかえられるという代物ではなく、ガクッと傾斜させることが出来るようなもの。
私たちの演奏後は、インド側の音楽でした。なにやらラッパ系のものすごい大きな音がする管楽器で演奏していたのを覚えています。
演奏後そのまま最前列の椅子に着席してインド側の音楽を鑑賞したわけですが、さて、そろそろ先生の疲れもピークに。普段あまりそのようなことはないのですが、先生「舟」をこぎ出しました。偉い方々も同席しているのにまずいなぁ、と思いつつ様子をみていると、電車で座ったときに居眠りして良くやる、ガクッと首を後ろにそらして窓にぶつけて恥ずかしい思いをするやつ、あれをやり始めたのです。
これはまずい!と思い、わけをいって退席させてもらいました。
どこか休める場所を貸していただけませんか、とお願いして通されたのが、がらーんとした教室。椅子もなにもない無闇に広い部屋。ここでどうやって休むの?と思いましたが、近くから椅子を探してきて先生に座ってもらうことに。
「少し寝てください。」
「うん。」
という間もなく首をうなだれて眠っておられました。
分けもなく惨めな気分でした。
さてさて旅もまだ半分。
次なる地、ティルティラパリへ向かうことに。
つづく。